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通関士になると、どんな運命が待っている? 

通関士に実際になってから、忘れないほうがよい心構えについて説明しましょう。

・朝が早い現場がとても多い
どんな会社に入るか、どんな担当になるかによっても変わりますが、通関士は基本的に、朝が早い職業だと思っておいたほうが無難でしょう。
これは、税関という施設の性質によります。税関のサイクルに合わせて、通関事業者も朝の早い時間帯から営業を開始することが普通なのです。

したがって毎朝、必ず早めに起床する生活習慣に適応することが大事です。また勤務地によっては、満員電車や満員のバス、または渋滞している道路……といった通勤上の困難を考慮することも必要でしょう。

・しかし残業が多い職場もありふれている
残業の多さは日本全体の課題ですが……諸々の理由から夜遅くまで帰らずに仕事している現場が多いことは否定できません。もちろん効率性を高めていく努力は必要でしょう。入った会社・部署の性質しだいですが、残業が当たり前にある会社があちこちにあることは覚えておくべきでしょう。

・試験合格後、そしてキャリアスタート後も、勉強は終わらない
通関士の仕事を数年経験して慣れてきても、学習するべきことはたくさんあります。たとえば、法改正の内容をチェックすること。法律は受験のときにかなり覚えたわけですが、どんどん新しくなりますから、現職の通関士は必要な範囲を優先して覚えていかないといけません。
また、貿易の仕組みも随時変わっていきます。10年、20年と経過すれば同じジャンルの貿易にしてもあちらこちらが変わってしまうでしょう。しかし通関業務のエキスパートである以上は、その全部についていくしかありません。

通関士と相性のよい資格として一番手にカウントされそうなのが、貿易実務検定という資格。 別のページで多少取り上げていますが、この機会に正面から取り上げてみましょう。

貿易実務の資格は20世紀が終わる寸前に登場した資格で、まだ新しい資格です。しかし貿易に関する職業を狙うのであれば、すでに役に立つ機会がたくさんあることが、数々の実体験談から証明されており、なかなかおすすめの資格です。

貿易実務検定資格は現在、3種類の区分があります。A級・B級・C級に分かれています。このうち、A級は平成27年に試験制度が改定されたばかりです。
通関士と違い、これらの試験はそれほどの難易度ではありません。A級でも合格率が平均して25~30%くらいはありますから。試験の頻度も年に数回(A級で2回、B級で3回、C級で5回)と、受けやすいほうに入ります。

もっとも、勉強する内容が楽だとはとてもいえないでしょう。貿易の仕事にたずさわった経験をそれなりに持っている人が受かるように問題が作成されているため、勉強する際は、油断は禁物です。試験範囲も、「貿易と環境」「貿易経済知識」~といった具合に、専門性の高い科目がずらりと用意されています。

貿易実務検定の合格者は基本的に、商社のような貿易と関係の深い企業を筆頭に、通関士がかかわる業界に就業している模様です。仕事の内容は、通関士が取り組む通関業務と直接の関係はありませんが、幅広い視点でキャリアをつくっていきたいなら、合格を果たすのもまた一興でしょう。

通関士のキャリアを成功に導く上で忘れてはならないこと。それは、「机上の勉強」プラス「活きた、現場での勉強」の両方がそろわないといけないということですね。

通関士の資格を取得してから、通関事業者への就職を予定しているなら、この点をはき違えないようにしないといけません(もっともこのようなことは、たいていどんな職業にも共通しているのですが……)。

この点は、就職活動をするときも忘れないことが大事です。最適な就職先を発見することは、どんな合格者にとても一大事ですが、やはりすべての合格者がそれを実現することは難しいようです。

大事なことといえば……? 

・キャリアを粉飾しない
通関士の試験に合格したのであれば、もちろんそれは履歴書に書くべきですし、面接の際もしっかりとPRするべきでしょう。
しかしまだ全然実務経験がないのであれば、そのことは誤解されないように書いておくべきです。そして決して、働いたことがあるかのような表現をしてはいけません。経験者を優先して探しているような企業だったときは、その点で不利になりますが、だからといって虚偽のPRはNG。

・未経験者を育ててくれる業者を一生懸命に探す
通関事業者は、実はピンキリです。経営者や人事担当者にしても、通関士のことをよく理解している人がその地位についているとは限りません。
残念なことですが、通関士の仕事を甘く見ている担当者も確実に存在しています。未経験者が就職する場合、試験に受かっていてもすぐには一人前としての活動はできません。一人前になるにはやはり数年は必要でしょう。面接に行くときは、未経験者をきちんと育成してくれる会社なのかどうかを見極める必要がありそうです。

通関士の試験は例年、厳しい合格率を記録しています。とはいえ毎年すべてのポイントで変化がないというわけではありません。
この場では、最新の試験、平成30年度(2018年度)の試験について掘り下げ、さらに今後の展望を少しうらなってみましょう。

平成30年度は、905名の合格者が誕生しています。合格率は14.6%でした。この数字だけを見ると、厳しい結果にしか見えないかもしれません。しかしその少し前の時期と比べると違った印象になるはずですね。というのも、平成21年から24年まで連続して10%を割り込んでいたからです。

そして平成29年度についても注目する必要があります。このときは1392名の合格者が誕生しており、合格率は21.3%でした。ようするに、平成29年~平成30年と2年連続して、合格率が以前より上昇しているのです。

※平成29年度の受験者の間からは、「難しくなった問題があった気がするものの、簡単な問題もあった気がする」「申告書関係は高難易度ではなかったのでは?」といった意見がちらほら出ていましたね。

もちろん、単純に「通関士試験の難易度が下がっている」と決めつけることはできません。ただし、平成21年以降通関士の受験者数が少しずつ低下しています。この点が難易度に多少の関係を及ぼしている可能性はあるでしょうか。

とはいえ通関士の試験はもともと、合格基準がはっきりしていますね。試験を取り巻く変化が合格者数や合格率に与える影響は必然的に、極めて限られたものになってしまうわけです。これからの受験者は、信憑性のはっきりしない憶測等に惑わされずに、正統派の勉強法を徹底して行うことが大切でしょう。

通関士の受験では、とにかく勉強時間との戦いとなりますね。ところで「勉強時間」や「期間」という言葉が目に入ると、ほとんどの受験者はどうしても「毎日どれくらい勉強したらいいか」「通関士の本試験までにどれくらいの時間をかけたら受かるのか」といった疑問に集中してしまう傾向があります。

もっともその他の質問もよく出ていますね。「失敗した場合は、どれくらいの時間が必要になるのか」「合格者はどれくらい受験しているのか」といった質問を、合格者や通関士の講座を持つ学校の講師等に質問する人もけっこういるのだとか。

確かに、通関士の試験も難しいですから、再受験組は無視できない人数に上ります。この疑問を解消するに役立つ詳細なデータはなかなか見つからないのですが、合格者向けの(各地で行われてきた)インタビュー結果等を統合すると、1~2回の受験で合格を決めている人が大半を占めているようです。つまり3回以上チャレンジしても、合格はめったにできないということのようですね。

これについてはいろいろな背景があることでしょう。難易度が高い問題が並びますから、集中して短期決戦で合格を決めるべきであることは間違いないはずです。ただし、1回失敗しただけならまだ望みがあるわけですね(1回目の受験のときは、勉強時間が1~3ヶ月くらいとロクにとれなかったケースもあるはずですから)。

いずれにしても、1回失敗したら、やり方を徹底して反省し、改めるべき部分を変える必要がありますね。独学で失敗した場合や、どこかの学校に入ったもののはかどらなかった場合は、そうしたやり方はもう放棄するべきでしょう。短期間で集中的に勉強できそうな通信講座等を選んで、「もう今回は、あとがない」と背水の陣に臨む心境でぶつかりたいところです。

これらのデータからわかることは、
・まだ受けてないなら、1回で決めるつもりで予定を組むこと
・1回失敗したら、次で何が何でも決める覚悟をすること
・独学や通学で失敗したなら、もうその過ちは繰り返さないこと

でしょう。

通関士の資格は、利用できる業界がどうしても制限されてしまいます。しかし「その世界にひとたび入ったら、そこではこの上なく役に立つ」という性質が強い資格ですね。

では通関士がどんな業界で役に立つのか? そういわれたら、「外国との貿易関係の業務をやっている会社」となりますね。もっともそれだけではありません。いわゆる「商社」も対象に入ります。

ところで、通関士の資格を使って、就職や転職、あるいは昇進を狙いたいと考えている人たちもいるでしょう。このサイトのほとんどのページでは「通関士の仕事をしたい人」向けの内容を載せていますが、通関士の仕事に興味があるわけではないという人もいるでしょう。その人たちのためにも少しは使える情報をお届けしたいと思いますので、「通関士と一緒に、キャリアのために使える資格やスキル」について少しだけ考えてみましょう。

就職や人事査定の際に武器となるのは、やはりスキルや資格。通関士と一緒に、貿易会社や商社で自分を強くPRできる資格といえば? 

語学関係
通関士の仕事をしていきたい人には、それほど語学のスキルが必要ではありません。しかし通関士以外の仕事に強く興味を感じているなら、やはり語学は身に着けていたほうがよいでしょう。
やはり英語が最有力ですが、企業によっては中国語やスペイン語等が決め手になることもあるはずです。

貿易実務検定
これは、貿易に関する総合的な知識・スキルを証明する資格です。貿易会社や商社では貿易に関してあらゆる業務が発生する可能性がありますが、この資格は通関士とは異なり特定の作業に絞られた資格ではありません。貿易会社や商社では、この資格の取得を社員に奨励していることが少なくありませんから、通関士と一緒に取得しておけば強い切り札となるチャンスがあります。

貿易会社や商社で、継続的にキャリアを築きたいなら、通関士とこれらの勉強をしておくと満足できる結果にありつける可能性が高まりそうですね。

通関士という職業では、女性はまだなかなかお目にかかれないことは事実です。ただしそれは、通関士が女性に不向きであるという意味になるわけではありません。客観的に見渡しても、今まで女性が少なかったことのほうが、不思議に感じられるくらい、通関士の仕事は「女性にも向いている」とみなして問題ありません

通関士の仕事は、そもそも肉体労働ではありませんね。貿易に深く関係した仕事だとはいえ、たとえば通関士が重い荷物を運んだり積み下ろしたりするわけではありません。通関業務では、正確な知識と経験が問われることはあっても、腕力や筋力が問われるわけではなく(体力や気力であれば、それなりに必要となる場面もありますが)、男性と女性でたいした違いはないのです。

逆に言えば、通関士の世界になかなか女性が増えなかったのは単なる偶然であって、たいした理由があるわけではないともいえます。「なんとなく女性が少なかった」のであれば、むしろこれからどんどん女性が増えていけばいいはずですね(一般女性の間で、通関士という仕事が有名ではなかったことも事実でしょう)。

最近は、長年不況が続いていたこともあって、息の長い資格ブームが続いていました。そのおかげで通関士という資格も少しずつ女性の間で、つぶしが利く資格のひとつとしてクローズアップされたようです。女性の通関士は人数がまだ少ないほか、定年まで続けるケースもかなり少数だったため自然と、要職に就く女性も高い年収や評価を得る女性も極めて限られていましたが、近年通関士試験に合格した女性たちがそうした実態を確実に変えていくことでしょう。

通関士資格を取得してから、実際に通関士として就職しようとするとどうなるのか? リアルな実話を聞きたいという人も少なくないはずです。そこで、匿名ではあるものの実際に通関士として活躍をはじめている方にありのままにエピソードを語っていただきました。

「僕は実は、派遣社員として通関業務をやってる部署に参加したことがあるんですよ。だけど所詮は派遣ですからね。仕事の内容は本格的じゃなかったし、責任もたいしたことありませんでした。派遣にしてはいい給料でしたけど、いつまでも派遣のままじゃつまらないし通関業務をちゃんとやりたいと思って派遣をやめて、試験勉強をやりやすいバイトに通って生活費を稼ぎながら受験しました

試験に受かるまでちょっと時間がかかったんです。ブランクもできちゃったし、年もくっちゃったし、いざ受かってみるとはたしてうまく就職できるのかかえって不安になっちゃったんですよ、実は。だけど、それはちょっととり越し苦労でした。

確かに最初は、通関士資格を履歴書に書きながら正攻法で正社員試験を受けてうまくいかなかったんですけどね。でも自分で正社員の募集を探して応募するよりも、今は転職コンサル会社なんかを使えますよね。僕は派遣社員をやっていた経験もあるんでそういうところに登録するのに抵抗はありませんでした。

まあ、コンサル会社が通関関係の会社にどれくらいコネを持ってるのかはわからなかったから、同時に4つくらいの会社に新しく登録に行きましたけどね。でもそこまでやってよかったと思います。おかげでふた月でも3社の紹介を受けられたんです。それに通関士の資格があるってことで、面接の段階からなんだか好意的だったんですよ。最後はあっさりと決まっちゃいました。

まあ、通関士の仕事が多そうな港湾エリアに引っ越ししたりとか、ちょっと努力しましたよ。でも就職がうまくいったのは、やっぱり通関士資格のご利益がいちばん大きかったと思ってます。通関士ってやっぱりとても専門的な仕事だし、通関士の資格を早めにとることはとても大切ですね。資格があれば就職も転職も、どんな人でもきっとうまくいくと思うし、収入アップも期待できると思いますよ」

通関士試験に実際に合格した人たちの体験談を聞きたいという人もいるはずですね。そこで前回の試験で見事合格を果たした方に、匿名で合格までの日々を振り返っていただきました。ここでは特に、通関士の仕事についてもともと何も知らなかったという方を選び出して、協力していただいています

「通関士の資格があると、貿易関係の業務のスペシャリストになれると聞いたのが、受験しようと思った動機なんです。それまでは通関士なんて聞いたこともなかったんですけど。だけど自分は、就職に失敗してフリーター生活が長引いてたんで、興味がなくても安定した仕事をできそうな資格がないかと思って探してたんですよね。

何も知らなかったもんですから、勉強は最初のうちたいへんでした。1年目の受験のときは、試験日まで半年くらいで間に合うかどうかわからなかったんです。正直に話すと最初はお金をかけたくなくて独学しようかと思ったんですよ。でも10日くらいで、ついていけなくてあきらめました。このときは、難しさに圧倒されちゃったんで、なけなしの貯金をはたいて某資格の学校に申し込んだんです。そうでもしないと受からないと思って。

でもそれも間違いでしたね。学校まで家からもバイト先からも50分近くかかるんですけど、仕事終わってから夜通うのがあんなにしんどいと思わなかったんです。お金払った以上はもとを取ろうと粘ったつもりなんですけど、休んじゃった日もけっこうありましたかねえ。結局試験日までに範囲が全部終わりませんでした。もちろん不合格でしたけど、そのころはもう、次の年に受かることばかり考えてましたね。

まあ1回目の試験が終わってからすぐ、今度は学校で勉強するのはやめようと思ってたんです。結局通信講座にしました。だいぶ安いがあったので助かりましたよ、それに資料を見たら、テキストやDVDがわかりやすそうだったんです。どっちもカラフルだったり教養番組みたいになってたりで飽きなさそうだったのも決めてだったかな。

その読みは外れませんでした。テキストがフルカラーなだけであんなにわかりやすいとはカルチャーショックでしたよ。DVDも学校で授業を聞いてるとのたいして変わらない感覚で見られるんです。学校に行く時間や体力がかからないんで、すごく助かるんですよね。勉強がはかどるんで、もう2年目は早い段階で受かるって確信を持てましたよ。

そうそう、忘れちゃいけないのは勉強時間をコツコツと積み上げることですね。すすめられたように朝少し早起きして勉強するようにしてみたらうまくいったんですけど、あとはテキストが軽いんでバイトの休憩時間や出勤中の電車の中でもなるべく勉強するようにしました。それにDVDもiPadで見られるからどこに出かけてる間でも見ようと思えば見られました。こういう積み重ねが意外と大事なんだって、通関士受験を通してよくわかりましたよ!」

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