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独学のメリットは
通関士の試験を、独学で何とかすることができそうだったら?
そのときには是が非でも独学したいと思っている受験者はやはり多いでしょう。
独学は、スクールに通うときと比べて大きなメリットがあります。
つまり、高い授業料や入学金を用意しなくていいですし、スクールに何ヶ月もの間足を運ぶ必要もありません。
就職や転職を考えている受験者にとってはお金や時間がかかってしまうことは大きな負担になりますから、独学で通関士に受かりたいという思いも自然と強くなるようです。
なんとかして、お金をかけず、時間にも縛られずに独学で通関士に受からないかと思っている受験者には、いったん「お試し期間を設定することをおすすめしたいと思います(全体の勉強時間や勉強計画を決めるためのアドバイスは他のページで指定していますからそちらを参考にしてください)。
勉強をいつからどれくらいの期間をかけてやるのかを決めてから、その期間の最初に、独学をチャレンジする期間を挿入してみるわけです。
この期間は好きなようにきめてかまわないですが、あまり長すぎるとよくありません。
せいぜい半月くらいまでにするほうがおすすめですが、試験日までに1年近くあるような場合だったら1ヶ月くらい使ってもいいでしょう。
独学を考えている方は以下のことに注意してください
みなさんの中には、通関士の試験(資格)に独学で挑戦してみようと考えていた方も少なくないと思います。
もちろん独学でも、合格するのは不可能ではありません。しかし、独学は非常に苦戦をしいられることも、またホントの話です。
独学で通関士資格に挑戦する方は、しっかりと覚悟を決めて始めるようにしてください。
市販のテキストにはよい教材がない
これはある意味仕方のないことです。効率的な勉強とは本来、「教材」と「指導者」の2つがセットになって達成されることだからです。
指導者(講師)をつけることのできない出版社の戦略としては、そのマイナスを補うために必然的にテキストのページを増やすことになります。
だから市販のテキストは、通学校や通信講座のそれと比べるとかなりボリュームが増えてしまうことになります。
それでも良心的に上記の欠点カバーをしている出版社ならまだましですが、試験に合格してもらうためではなく、通学校が学校に通学してもらうための宣伝として出版しているテキストも少なくありません。
その市販のテキストを使って勉強するあなたと、通学校の教室で使うテキストで勉強するライバルの間に歴然とした差がついてしまうのは想像に難くないでしょう。
能力の問題ではまったくないのです。教材の良し悪しが合否を左右する第一の要因です。
時間が膨大に掛かってしまう
さして良質とはいえない膨大なページ数のテキストを、独学では、自分の力だけで攻略しなければならないのですから当然ですね。
反対に通学校や通信講座ならこうです。市販書に比べグッと要点の絞られたテキストを、通関士試験を熟知した講師が補足要件を加えながら指導してくれます。
市販書での独学では「これはどういう意味だろう?」と立ち止まってしまうこともしばしばあると思います。
通信講座等ではそれはありません。「これはこういう意味です」とプロが端的に解説してくれるからです。高校や大学の教室で、先生に教わる授業と同じなのです。
導き手のいない独学では、通信講座等に比べ倍以上の時間を費やす覚悟が必要です。
法改正情報を攻略できない
法律科目のオンパレードである通関士の試験では、法改正の最新情報をもとに勉強する必要があります。独学ではこういうことをチェックすることも大変です。
もちろんインターネットを利用して正しい現状を知ることは可能ですが、その場合、法改正以前の事情と法改正後を時系列で把握しておくことも大切になります。
通学校等の講師は、そのような流れをほんの数分で解説してくれます。
独学のウイークポイントは数々ありますが、それでも「ひとまず市販の教材で始めてみたい」という方もいることでしょう。
だめだと思ったら、早く切り上げること
さて、その独学お試し期間中に、少しでもはかどらないと感じたら、その時点でもう自分には独学での通関士受験は重荷すぎると実感して、切り上げたほうがいいでしょう。
そのまま粘っても勉強がはかどる可能性は非常に少ないため、時間を浪費することになってしまいます。
実際に独学を試してみた人はこれまでにも少なくないのですが、早めに見切りをつけた人もまた非常に多いですね。
つまり、独学では難しすぎると実感して、早々と通関士のプロの先生に教わる方法に切り替えて得をした人が多いということです。
独学による通関士受験に未練を感じている人たちは、独学を試してみて無理だと悟ったあとには、通信講座を使うほうがいいでしょう。つまりスクールよりもかなり独学に近いからです。
通信講座では、在宅で受講できるため時間の縛りがほとんどないのにスクール同様に教えてもらえます(よく選ぶと、スクールの数分の一で済む通信講座も見つかります)。
通関士に独学で合格できそうになくてもこうすればひと安心
通関士の勉強は、通学が一般的です。ビジネス系の専門学校が通関士の講座も開いていることがありますし、 通関士専門の通学講座を開いているスクールもあります。
確かに費用や時間の面で不利益になりますから、通学ができない、通学をしたくないという人たちはいるでしょう。
その場合は、独学・在宅での学習をベースにするにしても、 完全な独学は避けたほうが、通関士の合格が近付いてきます。
たとえば、必要なときだけ学校を利用することです。独学をやっていると、どうしてもわからないところが出てきて 不安になりますね。
そんなときに短期講座や単価講座を利用すると窮地をうまく脱出できます。
短期講座を受けられるスクールは珍しくありません。
通信講座がおすすめ
もっといいのは、通信講座でしょう。通信講座には通学と独学の両方のメリットがあります。
通学するときほどの費用はかかりませんし、時間については在宅とほとんど同じです(好きな日に勉強できます)。
しかし独学と違って随時指導を受けられますし、質問だってできます(その場で答えてもらえるわけではないですが)。
期日に沿って課題を提出する形式ですから、 完全な独学と違って勉強にスケジュールが自然と生まれるのもメリットでしょう。
通関士試験の合格者には、独学から通信講座にチェンジしたという人もけっこう目立ちます。
独学にこだわる場合、勉強スケジュールを立ててそれを守ることや、正しくて新しい情報を入手する手段、 わからないことが出てきたときに独学以外の勉強法のいいところを一時的にでも利用するような、フレキシブルな独学方式にすることが通関士の合格には重要ではないでしょうか。